第4回
介護でお悩みの方へ
第4回
介護でお悩みの方へ
現在の日本は超高齢社会といわれ、認知症の方が多くおられることは当然ながら、認知症の患者様の対応に悩んで気持ちが落ち込んだご家族様が来院されることも多く見られます。
認知症の患者様を介護するご家族の中には「介護が上手くいかないのは私のやり方が悪いから。」、「人や社会の助けを借りるのはうしろめたい。」といった強い責任感から自分を追い込んでしまうことが多くあります。
時には介護の経験がない周囲の方から心無い言葉を掛けられてしまい更に気持ちが落ち込むというケースもありました。
さらに、他のご家庭が認知症の方にどう対応しているか分からないという孤立感や、本人の状態が徐々に悪化する焦りから介護の時に不本意に強く当たってしまうというケースも目にしました。
しかし、そうした追い込まれた状態で私の外来を受診された場合も、第三者の目線からアドバイスを差し上げることで、本当は1人で抱え込まなくていいことを理解され、介護保険などの制度を活用し、家族様も心のゆとりが生まれ再び優しい対応が出来ようになったケースを見てきました。
認知症の患者様は物忘れが増えても周りの方の感情や空気を読む能力は保たれていることが多く、家族様がゆとりを回復されるとそれが本人にも伝わり家族全体が安定する事が多く見られます。
当院の院長は日本精神神経学会の認知症診療医でもあり、認知症の患者様ご自身も介護に当たるご家族様の不調のどちらの場合も対応も可能です。
中には認知症の患者様ご本人とそのご家族の両方を同時に担当したこともございます。
当院は介護保険申請時の医師の意見書の作成も可能ですのでお困りの際は遠慮なくご相談ください。
(介護保険では具体的にはデイサービスや訪問看護の利用、短期間の施設での宿泊などのサービスが利用できます。)